北アルプスは前払い

梅雨の最中を承知で夏休みの混む前にと7/12より三泊四日で上高地へ。中央道を岡谷JCで長野道へ松本ICで出て沢渡(さわんど)駐車場へ。上高地はマイカー規制ですのでここでシャトルバス又はタクシーを利用。バスは出たばかりなので他の一組のご夫婦と相乗りでタクシー利用。4人で相乗りすればバス代と変わりません。

上高地河童橋からの穂高連峰中部山岳国立公園にあります。標高3,190mで日本第三位の高峰です。


今日はお天気に恵まれ上高地から宿泊の徳沢までお花ガイドさんを頼みのんびり歩くことに。ガイドさんは若い男性 トッポ君と若い女性のアシスタント ちよちゃん。のっけから「イタリアから来ましたトッポです」とジョークでの自己紹介。夫も「イケメン好きの家内にはぴったりです。アモーレ!」と応酬。乗りの良いトッポ君と和気藹々の3時間半の花巡り道中がスタートです。



上高地は標高1500m、高山植物の宝庫です。この森林の道を進みながら、トッポ君が紹介してくれる花を写し花名をメモします。後で分からなくなるので。しかし走り書きの自分の字が読めなくなることも多々あり。拙い写真で申し訳ないですが数点をご紹介します。







左:センジュガンビ(ナデシコ科) 中:マルバダケ 右:ヤマアジサイ



左:キオン 中:ギンリョウソウ(草全体が真っ白の光合成しない花。落ち葉の中からひっそり顔を出していました) 右:オニシモツケ



左:クサボタン 中:サンカイヨウ(ブルーベリーに似た実。熟すと甘く動物にすぐ食べられるそうですが、何故か猿は好まない) 右:クルマユリ



左:ウツボグサ 中:キバナノヤマオダマキ(花が下を向くのは花の中身を雨に濡らさないため) 右:カラマツソウ





目的地の今日明日とお世話になる徳沢ロッヂに到着。名残惜しいですがトッポ君とちよちゃんとはお別れです。その際、「上高地の花」という簡易な図鑑(冊子)をくれました。な〜んだ、最初に渡してくれれば写すこともメモすることも無かったのに。しかし、最初に渡してしまうと客はそればかり目にして話は聞かないかもですね。やはり最後がいいですね。
徳沢は蝶ヶ岳常念岳槍ヶ岳、涸沢、奥穂高岳への登山基地として、昭和31年に開業した山小屋で、この春リニューアルオープンしてとても快適です。個室を中心に相部屋もあります。

徳沢と言えばやはり井上靖さんの小説「氷壁」縁の宿「徳沢園」が有名ですが、予約は現金書留での前払い制。ちょっと面倒しいなと徳沢ロッヂにしました。こちらはインターネット予約できます。
さて、徳沢ロッヂにチェックイン。当日前払い。いいです、ビジネスホテルなどの前払いにも慣れています。それで夕食タイム。ビールを頼むのですが、それもその場で現金で支払います。決して部屋付けでの後払いではありません。食堂に財布持ってきて良かったわ。
何故に何でも前払い? でもその訳が分かりました。二人連れのおじさんは夜中3時に出発で槍ヶ岳に登るとか。そうなんだわ、小屋のスタッフは就寝中です。チェックアウトに支払いはできません。よって前払い。朝食弁当と昼食弁当を用意してもらって心おきなく出発できるし、宿側も精算済みですからどうぞお気をつけてとお弁当も渡せる。これが山小屋のルールなんでしょうね。
17:30に夕食。1時間で済みますわね。テレビもラジオもなく、持参した文庫は古い本で文字が小さい。スマホも当然感度悪し。もう寝るしかない。というわけで20:00には眠りにつきました。明日は横尾まで行き蝶ヶ岳に登る予定です。