千早亭落語会


「千早亭落語会」豊島区が三遊亭圓窓を師匠に迎えて、全くの素人さんに落語を指南している会でして、吉田類主宰 句会のお仲間の女性がもう7〜8年も続けているのです。一昨年いきまして、今年も出掛けてみました。会場は千早地域文化創造館。有楽町線の千川にあります。池袋から有楽町線に乗り換えて2駅目。家から小一時間で行けるのですが、山手線も新宿より先になりますと、う〜んと遠くに出掛ける気分になります。
前回の時はパイプ椅子で、もうお尻が痛くなってどうにも我慢できず、後半失礼しましたが、今年はマイお座布団持参で気合いを入れて!
そうしたら、背は白で座は水色で新しい椅子に変わっていました。ラッキー。この椅子を見て圓窓師匠は「プールサイドみたいだね」と仰ったそうで、全くその通り。




圓窓師匠が先ずは開会の辞を。辞ったってそこは噺家さん、面白可笑しく座を盛り上げます。
「この落語会も本日で13回目を迎えることになりました。すごいことですよ、法事で言えば13回忌ですよ。今のご時世初七日で終わっちゃうところ13回忌ですよ…」
さて、落語に入りますが、大体皆さんは中年以上、現役の方もいれば退職後にという方がほとんどのようです。





我が類友は、ワッフルさん。「中村仲蔵」を披露。歌舞伎役者の噺ですが、よく知っている噺だけにすんなり聴けました。やはり、一昨年に比べれば弁舌なめらか。お稽古は嘘をつきませんね。

明烏」は堅物の息子を知り合いに頼んで吉原に連れて行ってもらう噺ですが、堅物息子もすっかり花魁にはまってしまう様子。「紙入れ」もこれまた間男登場の艶っぽい噺です。お色気満々の女将さんの言葉ぶり、身振りを竜太楼さんは素人さんとは思えない語りっぷりでした。圓窓師匠曰く、最近どうも性に目覚めたようだ(笑)


最後に圓窓さんの登場。どうもお風邪のようで落語はされませんでしたが、小学生に落語の面白さを伝える活動をなさっているようで、例えば扇子での表現の仕方など、あるときは煙管に、筆に、お箸にと幾通りの小道具としての用い方を。そしてじゃあ君たちは扇子で何を表現する? と尋ねたところ、小学4年生の男子が、閉じた扇子をすっ〜と上に上げ、広げて閉じてまたすっ〜と下げてみせた。師匠がそれに言葉を付けてごらんと言ったところ、

閉じたまま上げるとき 「しゅるしゅるしゅっ〜」
止めて扇子を開いて 「たまや〜」
そして閉じて下げる。
この男子は花火を現したんですね。たいしたもんじゃございませんか。