茶会 「茶箱」


土曜日はわが家で茶会。茶道を習っている先生をはじめとして社中の皆さん6名がわが家にご来訪。そもそもは先生が私たちにお道具をくださって、そのお道具を使っての茶会を開きましょうとのお達し。棗の柄の季節に応じてこの一年家庭訪問をなさるのです。このお話しが出たときは、「また先生、とんでもないことを思いつかれて、、、」と思いました。だってわが家はマンションでして、和室にはタンスが置いてあり、床の間も無いのですよ!諸々のお道具だってどうしようと頭が痛い日々が。それで先生に相談をしてアドバイスをいただき「茶箱」点前をすることにしました。茶箱なら以前に揃えています。
「茶箱」には、茶を点てるのに必要な道具一式がすべて収まっています。どちらかというと格式張った点前ではありません。箱のまま持ち出して茶を点てます。


当日のお花はオダマキ・アザミ・キリンソウ。アザミは水はけが悪くちょっと垂れちゃいました。当然わが家に茶花を植えてあるわけではないので、銀座の野草専門店「司」でご用達。



お菓子は両口屋是清の「おとし文」。これがちょっとあわてました。パックから菓器に移そうとしたら底が柔らかくてパックにくっついてしまい、移すのに大変でした。美味しいお饅頭でしたので尚更残念でした。これは作り手も研究の余地が必要ですね。



お茶が点てられたところです。
お茶は辻利の薄茶「長久の白」を使いました。まろやかな優しい風味です。一碗でお客様全部のお茶を点てるのですが、大勢の時はお茶碗が戻ってまた点てての繰り返しで時間が掛かってしまいますので、替茶碗でお出ししました。
茶会の後は皆さんで、大阪寿司「八竹」のお弁当をいただいて和気藹々の昼食タイム。緊張がほぐれます。

先ずは無事終了してほっとです。前日から夢にまで見るくらいの緊張です。お客様を招いてのお茶会なんて初めてです。そもそも茶会を開くなんてまだまだ私の身では身の程知らずといえます。しかしこうして自分でしてみるといろいろ勉強になり、先生のその環境にあった設えを工夫して開くという主旨がよく理解できました。いい試練を与えてくださったと、終わってみて理解できました。