能 観賞

昨晩は渋谷区松濤の観世能楽堂で「東日本大震災義援能」が開催され行ってきました。料金は3500円と破格の金額です(普通はS席で1万円以上はするみたいです)。料金は全額寄付されると言うことです。


日本の伝統芸能の能を一度は体験したいと前々から思っていましたので、この日を楽しみに待っていました。午後6時半に開演。最初に仕舞が3曲(曲と呼んでいいのか分かりません)。よく時代劇で武士(特に織田信長)などが踊っているあの舞です。
次は狂言「二千石(にせんじき)」。野村万作さんが演じます。狂言はコメディなのでここまではついて行けます。事前にあらすじは勉強しておきましたので。
次は舞囃子の「葛城」。山伏が葛城山で雪にあっている所を女が現れ庵に案内され、つれづれに女の身の上話など聞き、、、という内容ですが、台詞のような歌はあるのですが文語調にはついていけず、またおひとりで舞われるのですが、山伏なのか女なのか分からず。ついて行けませんでした。

最後に能の「熊野(ゆや)」。熊野の山に関係しているかと思っていたら、主人公の名前「ゆや」なんです。平宗盛の愛妾ゆやは、母が病となり見舞いたいため帰郷を願い出ますが、宗盛は許さず、かえってゆやの気を引くため花見に連れて行きます。花見の宴でゆやは舞を舞い、桜が散るのを見て「いかにせん都の春も惜しけれど 馴れし東の花や散るらん」と歌を詠みます。その歌にさすがに宗盛も哀れを感じ、ゆやの帰郷を許します。
とまあ、あらすじはこんななんですが、、、、
難しいですね、能は。さっぱり良さが分かりません。動きがゆっくりしていることは分かっていましたが、登場人物が4人がしばらくじーっとしているのが何故か分かりません。
長い間も能の良さなのかもしれませんがわからんです。
身を乗り出して見ていらっしゃる方もいますから、魅了させる要素はたっぷりなんでしょうね。さすが寝たりはしませんでしたが(夫はほとんど寝てました(苦笑))、この80分は辛かったのが本音です。
能は私にはちょっと無理のようです。