今週のお題「ゴールデンウィーク」前半/三春の滝桜

三春の滝桜は8年程前から1年おきぐらいに訪れています。本当は去年行く予定でしたが、夫の両親や弟が宮城で震災に遇っておりさすが1ヶ月後に旅行の気分にはなれなくて控えました。
今年は復興の願いも込め気持ちも新たにして出かけました。朝5時に出発、常磐道磐越道と車は多いのですがそれでもスイスイと進みました。ところが船引三春I.C.で出るのに1時間半、出てから滝桜まで1時間半のノロノロ渋滞状態。ありゃりゃ〜。これも覚悟の上での訪問ですから我慢、ガマン。

日本三大桜(岐阜の根尾谷薄墨桜・山梨の山高神代桜)に数えられる滝桜は樹齢1,000年。桜の木として初めて天然記念物に指定された名木です。正しく流れ落ちる滝のように枝が四方に延びています。
    千年の色を伝えし滝桜




薄紅色の小さな花です。






福島の「平成24年春場所 枝垂れ桜花番付」なんてありましてね、東の横綱はもちろん滝桜。次なる大関を求めて市街に移動。駐車場は町のあちこちに無料で提供されています。これは有り難いですよ。さてその番付を手にして桜行脚。これが大関「福聚寺の桜」樹齢400年。これも見事です。
三春の皆さんはすれ違うとき「こんにちは」と挨拶してくれます。お子さんから大人の方まで。これはいいですね。観光客にも優しく響きます。
次は光岩寺桜を愛でそのあと城山公園に上がります。三春城(別名「舞鶴城」)は1504年に田村義顕により築城されたと伝えられています。三代目の清顕の一人娘愛姫は伊達政宗に嫁いだとのこと。明治維新後に解体されるまで三春藩主の居城でした。三春は小さいながらも城下町の風情を残ししっとり落ち着いた品の良い里山です。





お城坂枝垂れ桜〜常楽院の桜と歩き、「八十内(やそうち)のかもん桜」へ。番付は東の前頭筆頭。樹齢350年。私の大好きな桜です。というのもあまり知られておらず人がいない。ゆっくり桜の木の下で休めるからです。この桜は3年前に来たときおそば屋さんでヂモティーのお兄さんに教えてもらいました。その時は柵はなかったんですがねぇ〜。人も多くなって根や皮を痛めないように保護されるんですね。
今日はよく歩きましたよ。2万歩近いです。さすがに疲れ低血糖状態。甘いものが欲しくなるのですがお店はありません。自販機もみかけません(だから品の良い町なのかも)。





今日の宿 磐梯熱海温泉の熱海荘に向かいます。熱海荘には福島に来たときいつもお世話になっています。数寄屋造りのわずか10室の隠れ家的な宿。温泉はとろりと肌にまとわりつくようにして疲れを癒やしてくれます。なんといってもお料理が最高です。福島のお酒「山桜」をお供に旬の数々のお料理をいただきました。仲居さんは柳原可奈子似の若く人なつっこい楽しい娘さん。料理を運んで来てくれてはちょこちょこと話をして笑わしてくれるのでお食事に3時間かかりましたよ(笑)。楽しい夕餉でした。