「和食」 世界無形文化遺産へ

昨晩のNHKクローズアップ現代で、登録される見込みとなった「和食」について尽力された方々のお話を交え取り上げらていました。
食に関する世界無形文化遺産はフランスの美食術、スペインやイタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理などが既に登録されています。昨今の世界に広まる和食ブームを考えると登録も当然な気もしますね。
日本料理研究家で静岡文化芸術大の熊倉功夫氏は、当初は会席(懐石)のすばらしさを考えていらしたようです。しかし調査していくうちに日本人の和食離れが相当進んでいることに気づいたのです。これでは和食文化が廃れてしまうという危機感が強く、今一度和食の良さを見つめ直そう、先人達が育んだ食文化を伝えていこうという視点に変わられたようです。


「一汁三菜」を基本とする理想的な栄養バランスと、うまみを上手に使うことで動物性油脂を少なくした健康的な食生活、各地域に根ざした食材や調味料による料理方法など、今一度我々国民も再認識する機会になるかもしれませんね。
お米離れや魚離れはとうの昔から言われていますが、お味噌汁もそうなんですってね。味噌汁だけはお袋の味の代表で廃れることはないと思っていましたが。
和食離れの要因は、洋食の手軽さ美味しさを知ったからとも言えますが、食材が高いですよね。魚よりお肉の方が安いですもんね。鮮魚であれば手間も掛からない塩焼きで最高に美味しいですが、高いです。一切れ980円〜1000円しますものね。これが4人家族なら4千円出ちゃいますよ、魚だけで。う〜ん悩ましいところだけれど冷凍の安い魚にして洋風のソースで美味しくしまひょいとなっちゃいます、うちでは。
世界への和食発信も大切ですが、家庭や学校・地域で和食を味わい、その特色を知り、食材や調理法を受け継いでいくことが大切ですね。
先日スーパーの魚売り場で幼稚園ぐらいの坊やがお母さんに「ブリがいい」とリクエストしていました。未来の和食に心強いちびっ子です。