嫁の落としどころ


今までは夫の実家 塩竃への帰郷も数日間で面と向かって義父と向かう合うこともなかったのですが、現在は義母は入院中で、家では義父との暮らし。夕ご飯を食べながらいろいろ話します。自分の病気(糖尿病)の管理に始まり、息子達の幼かった頃の話、最後には相続の話になります。これを機会にそんな考えをまとめておかなくちゃと俄に思うのでしょう。いかに息子二人に公平になるようにするかが、今義父にとっては最大の課題。
そのことに関しては嫁である私は関与する言葉は避けるようにしてます。
というか、だいたい思い悩むほど財産があるのか? サラリーマンであったのだし、親から広大な土地を受け継いだわけでもなく、農家の次男坊さんですしね。そんな心配するほどと思いながら、まあはいはいと返事、相槌をうちながら。
「うんうん、そう〜、 ふ〜ん、そうなんだ。。。。ともかくね、お父さん、うちにいっぱい頂戴ね!」と言うとお義父は大笑いしていました。 そんな感じで会話を楽しんでいます。だってマジに答えられる話でも無いですもん。

そして次の夜またもや相続の話題。お義父さん、その話は嫁の私にしないで息子達にしてちょ と思いながらも「うんうん、そう〜、 ふ〜ん、そうなんだ」とビールを飲みながら相槌を打つ。
「この家をだれに継がせるかを思案している。どうだねここで住むかね」
「う〜ん、そういうことはK一(夫)さんに話してもらわないと。。。」 夫も私もその覚悟はしているけれど、それは家族揃っての話にしないと。
「ここに住んでね、東京のマンションは賃貸に出して、家賃はK子さんのお小遣いにすればいい」
どひゃっ〜。 嫁の落としどころはちゃんと押さえて、家賃はお小遣いという殺し文句をつかうところなんざぁ、アッパレでござんす。いやぁ、お義父さん、参りました! さすが年の功!
ちょっと心動く私めでござりまする(笑)