どうですかねぇ~100

私、案外几帳面なのか日常生活の中で気にすることがあるんです。カーテンのこと。材質とか柄とかは置いといて、広げた場合きちっと真ん中に閉じ合っていないと嫌なんです。開けた場合もちゃんときれいにすっきりタッセルで収まっていないと嫌なんです。広げた時、閉じた時、物や家具にに引っかかって歪んでいると気になるんです。外からみてそんなお家のカーテン、ごめんやっしゃと入って直したくなります。これ、いらんお世話ですよね。

散歩している時近くの川での母子連れ。坊やが「お母さん、あの鳥なぁ~に?」「うん、鳩でしょ」「えっ、鴨じゃないの」。あのね、お母さん、どう見たって明らかに鴨でしょ。鳩と鴨ぐらいの区別は知りなさいっ! 思わず声を出したくなった。これもいらんお世話ですかね。

お雛様のちらし寿司、緑の彩りは添えるときれいです。しかし緑なら何でもいいというわけにはいきません。ある家庭のちらし寿司にブロッコリーが乗っけてあったけど、ここはやはり菜の花でしょ。春です。季節感を大切にここは是非に菜の花を!それが食育というものです。説教したくなりました。。。はい、これもいらんお世話ですわね。

ラジオの不動産のコマーシャルで、近所の主婦の会話。あるご近所さんがマンションを買って、それが話題。その不動産のいいとこを並べて、そりゃいいわね。とここで終わっていけばいいものを、「これであそこの旦那も帰りが早くなるわね」。これこそいらんお世話じゃ。ラジオに向かって言ってしまう。

顔を見れば、痩せたの、太ったの、顔色がわるいだの、よく口にする人がいますが、これもいらんお世話ですよね。
どうですかねぇ~、知らず知らずのうちに案外いらんお世話をしているかもしれない。気をつけよっと。

奥日光の高山植物

西ノ湖から隠れ滝への道中にガイドの阿部さんから教えてもらった植物です。
先ずは挨拶代わりにこの花を
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ニッコウキスゲ(日光黄管)    ミヤマイラクサ(深山刺草)※1   

私のハンドルネイムになっていますニッコウキスゲ。まだ満開とはいきませんでしたが、赤沼茶屋の脇に植えられていました。日光では霧降高原が今が満開のようです。
右の葉にトゲがあるものは、、、名前忘れました。味が悪いのか鹿は食べないそうです。増殖する可能性あるかな。
※1(追記)
葉にトゲのあるものは「ミヤマイラクサ」。むしろ食べられる植物で、トゲはその対策として進化したもの。トゲの中には蟻酸が含まれており、触るとイライラする。(阿部さんより)


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クリンソウ九輪草)       サワギク(沢菊)

クリンソウはもうすでに盛りは過ぎておりましたが、6月の千手ガ浜に群生し沢山の人で低公害バスも満員になるようです。
サワギクは7〜8月が花期で奥日光では普通に見られます。葉が細かく裂けているので。ボロギクとも呼ばれているようですが、それはかわいそう。


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フタリシズカ二人静)      ノバラ(野薔薇)

フタリシズカ能楽二人静」の静御前とその亡霊の舞姿にたとえた名の由来です。


f:id:nikkokisuge:20190716132029j:plain:left ミヤマカラマツソウ(深山唐松草)
花は1cmほどで小さく可愛らしい。小花は花糸が多数付いています。これがカラマツの葉に似ているのでこの名が付いたいます。







※綺麗に撮れている写真は安倍さんよりいただいたものです。私のデジカメと腕ではそうはいきません。

翌日は戦場ヶ原を散策しましたが、中を流れる湯川には、小笠原流? 草月流? と思わされるような前衛的な生花が。流木に芽を付けた草木が生えて、見事な自然の造形物です。
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奥日光 西ノ湖〜隠れ滝

今年のお正月、湯元温泉の雪原でスノーシューハイキングを楽しみましたが、その時お世話になった安倍輝行ネイチャーガイドさんのお話で西ノ湖の奥に「隠れ滝」なる名瀑があると。My Sainoko と独りで勝手に豪語するキスゲとしては行ってみなければの、行かずにおけるものか と、7/5の金曜日に行ってみました。やはり心強いガイドの安倍さんに案内をお願いして。道標が充実しているわけではないので(というかほとんど無い)ガイドさんがいないとちょっと不安です。
赤沼茶屋から低公害バスに乗って西ノ湖へ。いつも同じとは言えない、その時その時で違う西ノ湖に目にして、その脇から森に入っていきます。
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安倍さんは植物だけでなく、川の成り立ちなどに詳しく、まるでブラタモリ的に興味のわくトレッキングとなりました。この森は幾筋もの川の道があり、今は渇水していますが、それが濁流でえぐれた痕が生々しく残っているのを目にすると改めて水の威力を感じます。
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今回のトレッキングは渡渉があるとのことで事前に安倍さんより川を歩くためにクロックスのサンダルを用意をとのことでした。はい、持っていきました。もちろん安倍さんはプロの川歩き用の靴をお持ちですが、我々はそんなに利用する機会もないのでクロックスでよいとのこと。
さぁ、ズボンをたくり上げてクロックスに履き替えて、渡りましょう。
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う〜ん、水は冷たい!でも数秒で渡りきりますので大丈夫。それを何回か繰り返し、スリルを感じる岩登りあったりして。 リュックはデポして身軽になって。 うん!? 水音が激しくなってきましたよ。滝は近いか。
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終着のこの川を渡り振り向けば、、、、、
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おお、あなたに会いたかった! なんと美しいことか。落差10mほどですが迫力を感じます。「隠れ滝」の名の如くほんのそこまでの近くに来ても姿が見えません。最後の川を渡って岩に登って振り向いて、初めて見える滝です。
心おきなく滝を眺めて下山。

 渡渉して行きつく滝やほしいまま










西ノ湖より男体山が見えるのですが生憎の雲に覆われていました。
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赤沼茶屋からの低公害バス9:20スタートで始まり、帰りは西ノ湖から千手ヶ浜のバス停まで足を伸ばし16:00の最終バスで赤沼茶屋へ。
バスに乗り小田代ヶ原近くで、なんと熊に遭遇!! 大きさからいえば小熊ではないけれど、まだ若い熊とのことです。 こちらはバスの中からですので安心ですが、トレッキングで見かけたらやはりビビリますよね。滝への森の中ならともかく、車道近くの、人の近くまでくるものですね。油断大敵です。バスの運転手さんは止めてくれてゆっくり見せてくれました。ナマ熊は動物園以外で初めてです。「4年に一度ではなく、一生に一度」。ラグビーだけじゃなく、こればかりはそう願いたい(笑)。
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滝に向かうハイカーは他にいなくて我々三人だけ。森を滝をほしいまま、に堪能できました。お世話になった安倍さんに感謝です。これらの写真も安倍さんより頂きました。
次は西ノ湖より方向は違いますが、さらに遠くの「赤岩滝」を勧められました。なんでも往復8kで滝の落差は100mとのこと。目指したいけれど、、、、大丈夫か?! その時は次男を誘っていざというときは担いでもらいましょう。

長野県 北横岳トレッキング

6/20木曜日、午前5時半出発。中央道の諏訪南ICより北八ヶ岳ロープウエイ乗場へと。ロープウエイのHPのアクセスによると諏訪ICよりと案内していましたが、ナビは諏訪南ICからを誘導。それに従いましたが、ビーナスラインへ入るまでの一般道 30分ほどそれはひどいでこぼこで、気分が悪くなってしまいました。

そんな不愉快気分もロープウエイ山頂にあります坪庭の高山植物「イワカガミ」の可愛さが消してくれました。
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縞枯山」は山頂の見所。山の斜面が縞枯れ現象で覆われた山とのこと。枯木帯と成木帯の織りなす山模様、神秘的であります。
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坪庭は噴火した溶岩帯をぐるり囲んで出来た散策路で1周30分ほど。その途中にあります北横岳山頂への分岐より登山道へ。
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登山道は概ねこんな岩の道。200m程の標高差を60分登るのは我々にとってはけっこうきつい。やはりコースタイムより15分ほど余計にかかりました。
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この日雲が多く残念ながら頂上からの眺望は望めませんでした。頂上は広くないので北横岳ヒュッテで昼食。

f:id:nikkokisuge:20190624060242j:plain:left やっぱりね、2000mを超えると気圧が低く空気も薄く、私は軽く高山病。どうも登山がしんどいはずだわ。若い青年でさえも足取りがゆっくりできつそうでした。どうも歳には関係なさそうです。夫も息の切れが激しかったようです。
持参の味噌汁パックはパンパン。中央道のサービスエリアで買った草餅はそうではなかったが(笑)。


f:id:nikkokisuge:20190624061458j:plain:left 坪庭まで下山して振り返れば北横岳が見えました。うん、あそこまで登ったんだと自己満足にちょっとだけひたる。







f:id:nikkokisuge:20190624061817j:plain:left 噴火して飛んできた溶岩。オブジェではあります。が、こんなの飛んできてあたったら一溜まりもないわね。約900〜700年前に噴火しており、坪庭は溶岩流の奇跡たどるコースなのだそうです。





f:id:nikkokisuge:20190624062826j:plain:left 帰りに寄った「小斉の湯」。今は旅館は経営していなくて温泉だけを日帰り湯として営業しています。他に客はいないので入る前に露天風呂を撮しました。完全掛け流しの湯で熱ければホースの水をうめてくださいとあります。野趣豊かな温泉。露天風呂まで行くのに回廊を行く、風情豊か。
内風呂も、入りませんでしたが、見てみれば岩風呂でなかなかの温泉でした。

2019年6月の俳句

東雲に沼は光りて蜻蛉生る  (しののめに ぬまはひかりて とうぼある)

蜻蛉が羽化する様子をYouTubeで観ましたが、夜明け方のうっすらの光が幻想的できれいでした。季語:蜻蛉生る(とんぼうまる)。俳句では「生る」を「ある」と詠むことが出来ます。五文字にまとめたいときに使います。


丹頂の雛は真菰に見へ隠れ  (たんちょうの ひなはまこもに みえかくれ)

テレビのニュースで十勝湿原で丹頂の赤ちゃんが生まれたニュースをやっていまして、それでの一句。季語:真菰


人の気に慣れ藻より浮く目高の子  (ひとのけになれ もよりうく めだかのこ)

うちの今年生まれた目高の子です。最初はベランダの網戸を開けるだけでもさっと身を隠しておりましたが、人の気配にも慣れ餌を貰えることも分かって浮かび上がってきます。七五五の破調です。季語:目高の子


親までも飲み込むほどに燕の子  (おやまでも のみこむほどに つばめのこ)

餌をもらうため、いっぱいに口を広げますね。おっとととと親の頭が無くなっちゃった、、、なんてことはありませんが(笑)。季語:燕の子


青簾かくれんぼおの影うつり  (あおすだれ かくれんぼおの かげうつり)

「かくれんぼ」の五文字を敢えて「かくれんぼお」と六文字にします。六文字にしますとゆったり感がでますね。六文字を五文字にしたり、六文字を五文字にしたりと案外ルールに則れば俳句も自由度が増します。季語:青簾

今回は子に的を絞って作句してみました。

「ゴリラの森、言葉の海」

霊長類学者の山極寿一さんと作家小川洋子さんのふたりの対談集。新聞広告で興味を持ち、図書館で予約し借りて読みました。最近、目の衰えもあるのと難しい内容は頭脳がついていけないという悲しい老化現象(これは前からか。。。)で読書からちょっと遠ざかっていましたが。この本は興味深く読めました。

f:id:nikkokisuge:20190617161403j:plain:left 全く畑違いのお二人が関心を同じくして語り合えるのは言葉を紡ぎ出す作家と、言葉のない世界において行動で意味を感じ取ろうとする動物学者、お互いへの尊重が根底にあります。
霊長類に興味を持つ小川さんは動物園にも足繁く通い、ゴリラへの疑問を山極さんに問います。山極さんは人間社会に置き換えたりして論理的に、ユーモアを交えて答えます。

ゴリラの大人のオスはシルバーバック(銀の背)といって、背中の毛が白くなります。その背中を滑り台にして子供のゴリラは遊ぶそうです。ゴリラのオスは子育て上手。

「ドラミング」といってゴリラは胸を叩きますが、あれは威圧でも戦いの宣言ではなく、意思を伝える手段であり、好奇心を持ったり興奮したりするとするそうです。また自己主張をしたいときにも使います。自分を少しでも大きく見せて、自分と相手が対等であることを主張するのだそうです。
他の群れと出会ったとき、ドラミングすることで、他の群れに近づかないよう警告をしているのです。他の群れのリーダーもドラミングを返します。
遠くにいるゴリラの群れにもリーダー同士はドラミング合戦をして意思疎通をはかり、衝突を避け、平和にはなれあおうという呼びかけでもあるんですね。決して戦わないで紳士的であります。
きっと人間の言葉にすれば「俺達はここにいるぞ~」とドラミングで伝え、それには向こうのリーダーからドラミングで「りょーかい」なんて、答えが返って来ているのでしょうね。
(まぁ、なんと言葉にするとちゃちいことか(笑))
映画「キングコング」でコングがドラミングをして、相手を威圧するシーンがありますが、あれは全くの間違いだそうですよ。
必然的に人間との比較も語られるわけですが、TOKYO FMで特別放送での対談で

「言葉に頼れば頼るほど、僕たちはそれ以前に獲得した豊かな世界から離れていく。それは生物としての人間にとって、あまりにももったいない損失ではないか」(山極)

「ゴリラについて、考えれば考えるほど、言葉を持ってしまった人間の悲哀というものも味わってしまう」(小川)

言葉を使い、文字を使い文明を進化させたヒトは「言葉の海」のなかで生きています。その海からゴリラの森を眺めることに、失ったものへの愛惜を思い起こさせてもらっているのかもしれない。それは飽きずにず~っと眺めていられるものだから。
読後はそんな気持ちになりました。
アフリカの熱帯雨林へは行けないけれど、動物園に行きたいな、ビデオがあれば見たいなと思いました。

千葉県旭市 天然磯牡蠣解禁!!

民宿岸壁荘での昼食「磯ガキ料理」、2年ぶりになるんですわ。一昨年去年と行き損なって、6/6出掛けました。6/1に天然牡蠣の漁が解禁となりました。

f:id:nikkokisuge:20190607164136j:plain:left 写真はその漁港、飯岡漁港です。









お昼の前に飯岡刑部岬展望館より九十九里浜、どこまでも広がる太平洋を眺めました。
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九十九里浜                岬の端が犬吠埼


犬吠埼はお昼の後寄りましたが、灯台って今でも使われているのでしょうか? もはやGPSで事足りているのでしょうかね。

こちらがお目当ての「磯ガキ料理」
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牡蠣づくしのセットです。生牡蠣は特大を頼んで、焼ガキ、牡蠣の釜飯、小鉢、お味噌汁、漬け物。生牡蠣のクリーミィーさは半端無くプリンプリン。ポン酢醤油が付いていましたが、これはレモンだけのほうが美味しいです。焼ガキも生でいけるものですから、さっとだけ焼いて。釜飯は薄味で牡蠣の味が損なわられず、民宿にしては味付けが垢抜けています。美味しく完食ですっ!
余談ながら、民宿岸壁荘さん提供の磯ガキは文句なしです。しかし、建物は何故か外壁がオレンジ色です。折角の海という自然の中に、なぜにこんな壁色にするのかと。多分通りすがりですと色を見て、そのセンスにパスして他を探すかもです(ご免なさい、悪口になっちゃいますね)。


昼食後は銚子に移り、屏風ヶ浦を散策。銚子から先ほどの岸壁荘の飯岡刑部岬まで約10kmにわたって続いているとのこと。ちょっと歩くつもりでしたが、カンカン照りで熱中症が心配なので、そこそこ歩いて引き返しました。f:id:nikkokisuge:20190607170905j:plain