2014年6月の俳句

六月や蹴球の風冷めにけり (ろくがつやしゅうきゅうのかぜさめにけり)

とっほほほ(涙)。サムライブルーはやっぱり決定力不足。すっかり気分がトーンダウン。愚痴をいいだしたらキリが無いので気分を変えて、心を落ち着けて俳句にします。



池探検鳰の子親の背のうへ 
(いけたんけんにほのこおやのせなのうえ)

先月の吟行石神井公園の池には鳰の子が一生懸命潜りの稽古をしていました。こうして親の背中に乗せてもらって社会勉強しているのかな。季題は鳰の子。鳰はかいつぶりのことです。




わだかまり解けて便りの風薫る  (わだかまりとけてたよりのかぜかおる)

誤解が解ける手紙。気分がすっとしますね。爽やかな風を体に受けて。季題は風薫る。



いじわるは知らんぷりして蝸牛  (いじわるはしらんぷりしてかたつぶり)

季題は蝸牛。いやみな言葉は聞かぬがよろしい。殻の中にひっこんで通り過ぎるのを待ちましょう。



白粉に少し魔の差す半夏生
(おしろいにすこしまのさすはんげしょう)

季題の半夏生は葉の先が白くなりますので片白草とも言われています。男は奥さんや恋人には薄化粧がいいと言いながら、案外夜の蝶のお姉さん達のしっかり濃いめのお化粧も好きだったりします(笑)。まぁ気持ち分かるけれども。




香る先見上げてごらんえごの花  
(かおるさきみあげてごらんえごのはな)

九ちゃんの歌じゃありません(笑)。季題 えごの花は3〜5mの高さに白色の五弁の小さい花が下を向いてひしめき咲きます。上品な香りがするのです。